DAC Docs

プロジェクト憲章

デジタルアーカイブ保守・運用プロジェクトの目的・背景・方針を定める

目的

図書館及び博物館からの要望に応えたり、プロジェクト内の技術的負債を返済する中で、エンジニアとしてスキルアップできる環境を作り上げる。また、ドキュメントを整備し、新規メンバーの参入コストを下げる。

背景

現状の運用体制

公立はこだて未来大学は、函館市中央図書館および市立函館博物館と連携し、地域の歴史資料を Web 上で閲覧できるデジタルアーカイブを構築・運用している。

このデジタルアーカイブの保守・運用を民間企業に委託すると多くのコストが掛かるため、大学の学生が担う体制をとっている。「学生のスキルアップの場」として位置づけることで、低コストでの保守・運用を実現する狙いがある。

構造的な課題

しかし、現状では以下の課題により、人材が集まりにくい状態にある。

  • 報酬の制約 — 時給が大学の規定内(最低賃金+α)でしか支払えない
  • 技術的負債による非生産的な作業 — 手動デプロイや Excel ファイルの手動修正など、本来エンジニアがやるべきでないタスクに多くの時間を取られている。エンジニアのスキルアップの場として機能していない
  • レガシーな技術スタック — 現行の技術スタックが古く、キャッチアップするメリットが学生にとって薄い
  • ドキュメントの不備 — ドキュメントが整備されていないため、多くのタスクに専門的な知識を要する

このままの状態が続けば、保守・運用を担う人材がいなくなり、デジタルアーカイブの保守・運用を継続できなくなるおそれがある。

方針

報酬の制約は大学の規定上変えられない。そのため、報酬以外の価値——すなわち「エンジニアとしての成長機会」を提供することが、人材確保の鍵となる。技術的負債を返済し、モダンな技術スタックへ移行することで、プロジェクトに参加すること自体がスキルアップにつながる環境を目指す。あわせて、ドキュメントを整備し、新規メンバーの参入コストを下げることで、人材が定着しやすい体制を構築する。

On this page